このたび、第33回高知県地場産業大賞(公益財団法人高知県産業振興センター主催)において、YAMAKIN株式会社の「KZR−CAD HRブロック3 ガンマシータ」が最高位となる地場産業大賞を受賞しました。
【高知県地場産業大賞について】
高知県地場産業大賞は、高知県内で作り出された優れた地場産品や地場産業に貢献のあった活動を顕彰する賞です。昭和61年度から毎年実施しており、高知県の商工部門において、最も歴史のある賞です。
公益財団法人高知県産業振興センター 高知県地場産業大賞WEBサイト
https://joho-kochi.or.jp/jibasantaisho.php
【本製品の概要】
従来、奥歯の修復治療には食いしばり等に耐える強度の必要性などから、保険適用の治療には金属材料が使われています。
しかしながら近年、貴金属価格の高騰や金属アレルギー対策、天然の歯に近い見栄えを求める患者ニーズの高まりなどから、金属に替わる材料が求められていました。そうした患者ニーズに応えるため、2011年から基礎研究を開始し、高い強度と量産性を実現するために6年もの年月をかけ、保険適用の奥歯用樹脂ブロックとして本製品を完成させました。
本製品は、樹脂材に含まれるセラミック粒子の大きさを従来品比1/4にすることで高充填し、奥歯にも使用できる『高強度』を実現しました。さらに、従来は強度との両立が不可能だと言われていた虫歯菌の付着抑制を期待できる『フッ素徐放性』についても、素材の添加量を最適化することにより備えることができました。
「歯科治療において美しい白い歯を」というニーズに応える高知発の技術、多くの雇用を生むなどの地域貢献、そして、今後世界市場での販売も期待でき、大きな成長が見込まれることなどを高く評価していただきました。
なお、これまでに第29回奨励賞(KZR−CADハイブリッドレジンブロック)、第22回地場産業賞(ルナウィング(歯冠用硬質レジン))を受賞しておりましたが、最高位の地場産業大賞は今回初めてであり、念願の受賞となりました。
今後もヤマキンは、価値ある製品開発に取り組み、地域医療の充実と発展に貢献して参る所存です。