<本書を発行させていただいた背景について>
技術の不連続期(アナログからデジタルへの変革期)にあり、いわば産業革命の真只中にあると言える歯科業界では、歯科用CAD/CAMに関する情報や技術指導・支援について求める声が非常に多く、弊社では、いち早く「CAD/CAMとは何か」「CAD/CAMでできることは何か」など、わかりやすい情報をまとめた「歯科用CAD/CAMハンドブック〜CAD/CAMの基礎知識から材料特性まで〜」を2015年2月に提供させていただきました。
その後、歯科用CAD/CAMシステムの急速な普及に伴い、必要な情報が発行当時とは変化が見られるため、ユーザーのみなさまのご意見をもとに、「市場の動向」「システムの比較」「臨床情報」を重点的に解説した本書をハンドブック第二弾として発行することといたしました。
歯科業界は、本文「2.歯科業界における外部的環境」にあるとおり、「政治・法律的要因(Politics)」「社会的環境要因(Society)」そして「技術的環境要因(Technology)」といった外部的環境による大きな変革期にあります。このように3つのマクロ環境要因が同時に訪れる事は、歯科業界が発展する貴重なチャンスであるため、本書が業界を挙げて飛躍するための一助となることを期待しております。
<本書の目的>
技術の不連続あるいは第四次産業革命の中にある歯科業界において、歯科医師や歯科技工士のみなさまに、自社研究や共同研究で培った技術や情報と、社外から執筆にご協力いただいた企業や歯科技工士の方々の情報をお伝えすることで、今後、小規模歯科技工所でも新しいデジタル技術をスムーズに導入していただき、地域歯科医療の発展と日本の技術伝承に貢献することを目的としております。
|